実験用に代々飼育されているマウスの雌が交尾後、遺伝的に異なる系統の雄と接触すると流産してしまう現象は、雄の涙に含まれるフェロモンが原因物質の一つと分かりました。麻布大の菊水健史らは、東京大の東原和成教授との共同研究を米科学誌カレント・バイオロジーに発表しました。オスの涙に含まれるフェロモン「ESP1」はこれまで、雌に交尾の受け入れを促すとともに、雄自身にとっては他の雄への攻撃性を高める働きが解明されていました。ESP1によって雌が流産するのは受精卵の子宮への着床に必要なホルモンの分泌を妨げるためで、ESP1の新たな作用が判明しました。
麻布大学 獣医学部 動物応用科学科
動物に関する生命科学を土台に、動物に関する実践的な学びを深めていきます。 強靭な基礎力に裏打ちされた上での、バイオ技術、人工授精や繁殖、野生動物の管理、家畜の福祉、イヌやネコ、馬との共生効果など幅広く学び、そしてその分野の研究を発展させて社会貢献に寄与します。 このような、人と動物のさまざまな接点で活躍できる人材を、「動物実践的ジェネラリスト」として育て上げます。
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