大学院生の上村さんの論文が、Neuroscience Researchにアクセプトになりました!この研究では、以下のことが明らかになりました。
•幼少期に無菌環境で育ったマウスでは、腸内細菌叢が大きく変化し、それに並行して社会性の低下と不安の増大が観察されました。
•幼少期に無菌環境で育ったマウスでは、脳内前頭葉におけるBDNFの発現が低下し、ストレス応答にかかわるFosBの遺伝子発現が増加しました。
•無菌で育ったマウスが、通常環境で育ったマウスと同じケージで生活すると、腸内細菌叢の構成がほぼ同じになりました。
•腸内細菌叢が正常化することで、社会性や不安行動も正常化しました。このことから、マウスの発達期における腸内細菌叢は、中枢に作用し、正常な社会性や情動を育むことがあきらかとなりました。
麻布大学 獣医学部 動物応用科学科
動物に関する生命科学を土台に、動物に関する実践的な学びを深めていきます。 強靭な基礎力に裏打ちされた上での、バイオ技術、人工授精や繁殖、野生動物の管理、家畜の福祉、イヌやネコ、馬との共生効果など幅広く学び、そしてその分野の研究を発展させて社会貢献に寄与します。 このような、人と動物のさまざまな接点で活躍できる人材を、「動物実践的ジェネラリスト」として育て上げます。
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