保全管理 -守り、共に暮らすー

准教授 塚田 英晴

野生動物と人とがうまく共存していくための基礎的・応用的研究をおこなっています。具体的な研究テーマは以下のとおりです。


1)中型食肉類の生態的地位の解明

 上位捕食者(オオカミ)不在の日本の生態系において、中位捕食者である中型食肉類が占める生態的地位とその機能の解明を目指します。

2)牧場や農耕地での野生動物の生態と被害防除

 牧場や農耕地で被害をもたらす加害動物(主にニホンジカ)の生態と被害実態を明らかにし、被害問題解決に役立つ知見の蓄積や防除技術の開発を行います。


3)牧場での非消費的資源としての野生動物の利活用

 牧場に生息する野生動物を環境教育や観光などの非消費的資源として活用(生かして利用)するため、その価値評価と資源価値向上方法を研究します。


4)野生動物と道路との関係改善に向けた応用研究

 人間の利便性を高める道路が野生動物のロードキルや生息地分断を招いています。その改善にむけてどんな工夫ができるか研究します。

麻布大学 獣医学部 動物応用科学科

動物に関する生命科学を土台に、動物に関する実践的な学びを深めていきます。 強靭な基礎力に裏打ちされた上での、バイオ技術、人工授精や繁殖、野生動物の管理、家畜の福祉、イヌやネコ、馬との共生効果など幅広く学び、そしてその分野の研究を発展させて社会貢献に寄与します。 このような、人と動物のさまざまな接点で活躍できる人材を、「動物実践的ジェネラリスト」として育て上げます。