動物社会 -野生動物の生活ー

准教授 南 正人

野生動物学研究室は、野生動物を対象に行動や生態などの研究を行うと共に、人と野生動物のより良い関係づくりのための研究を行っています。野生動物が自然界で様々な生物と関係を保ちながら生活しているつながりを「リンク」と考え、このリンクを科学の目で明らかにすることを目指します。科学の目には2つの異なるアプローチがあり、“虫の目”と“鳥の目”と呼んで区別しています。“虫の目”では、個体を長期追跡して仔細に観察・解析し、その生き様を深く掘り下げて理解することを目指します。一方“鳥の目”では、対象を俯瞰して眺め、種間の比較や他の生物との関係などを観察・解析することで生き物のリンクを明らかにし、対象とする種がリンクの中で果たしている役割の理解を目指します。この2つのアプローチを駆使することにより、対象動物を「立体的に」理解することを目指します。また、 人間と動物との関係も「リンク」のひとつとして捉えています。

麻布大学 獣医学部 動物応用科学科

動物に関する生命科学を土台に、動物に関する実践的な学びを深めていきます。 強靭な基礎力に裏打ちされた上での、バイオ技術、人工授精や繁殖、野生動物の管理、家畜の福祉、イヌやネコ、馬との共生効果など幅広く学び、そしてその分野の研究を発展させて社会貢献に寄与します。 このような、人と動物のさまざまな接点で活躍できる人材を、「動物実践的ジェネラリスト」として育て上げます。